デザタクでは、デザタク/たくまが製作したHPでないサイトの保守を基本的にお断りしております。
今回はその理由や、具体的にどこにコストがかかるかなどについてまとめました。
バグ修正の工数の問題とリスク管理の問題で高額に
まず、サイト構造が未知なのでWordPressやプラグインのバージョンアップの際のバグ修正にものすごく時間がかかる
という点が挙げられます。
そして、もう一つは、どのような攻撃に弱いかなどリスクが把握できないためです。
今回は前者の、工数がどの程度かかるかなどを具体的に紹介します。
「サイトにボタンを追加してほしい!」というようなサイト変更のご依頼であれあば、コードのどこを修正すればよいか把握するだけなので比較的簡単ですが、WordPressなどのバージョンアップを伴う保守となると話は一気にややこしくなります。
具体的なバージョンアップの作業
WordPress等のバージョンアップは、主に下記の作業を行います。
- サイトのバックアップ
- WordPress、プラグイン、テーマの更新
- 各ページや管理画面のバグチェック(デザインが崩れていないか、フォームは正しく送信されるか、その他アニメーションの稼働はどうか、内部エラーが発生していないか など)
- バグの修正
- 最終チェック
早ければ、30分、バグなどが出ていれば2時間程度で上記の内容を行います。
製作者が異なるとどのように構造が違うのか
製作者によっては、CSSの設計やHTMLの設計から始まり何から何まで全く異なります。
- ページを固定ページで作っているのか?
- テーマファイルに記述しているのか?
- プラグインで作っていのか?
- テンプレートのページビルダーで作っているのか?
などです。
一緒なのはWordpressを利用しているというだけです。
構造が異なると、なぜそこまで工数がかかるのか?
なぜバグが起きているか分析することと、それを改修することが容易では無いからです。
例えば、Wordpressをバージョンアップすると固定ページの編集画面が開かないというバグが起きることがあります。
原因を調査するには、下記などを仮定して細かく検証する必要があります。
- テーマのバグ?子テーマのバグ?
- プラグインAのバグ?それともC?それともAとBが競合している?
- PHPのバージョン??
- WordPressの権限エラー?
- ブラウザのクッキーやキャッシュ?
- サーバー側の設定?? などなど…
これらを検証するときに、
自分で作っていない場合はほとんど全てチェックする必要があります。
チェックの際には、同じ状況を別で作る必要もあります。(本番のサイトで作業をして、エラーが深刻になると大問題ですよね)
では、修正作業はどうでしょうか?
原因を特定しても、修正する場所がどこにあるか特定しないといけません。
しかし、自分で製作したサイトだと、構造を理解しているので、原因の絞り込みが容易になります。
例えば、
「サーバーは何も触っていないから、PHPやサーバーの設定は考えにくい。」
「ここに作用するプラグインCだけだから、Cを止めてみよう」
などとなります。
デザタクの実際の作業や保守の内容は、下記の記事が参考になります。
最初の構築が非常に重要
WordPressでサイトを作る場合は、作って終了ではありません。
その後は必ず面倒を見ないといけません。
そうしないと、バグが起きる、サイトが改ざんされるなどやられたい放題になります。(実際に改ざんの復旧なども対応したことがございますが、ほとんどがWordpress等のバージョンアップを怠っていたことに起因しています。)
WordPressでHPを製作する際は、下記などをヒアリングをして、
長い目で見てコストがかからないか、編集しやすいサイトになっているか、
などを確認してみてください。
- どの程度メンテナンスが必要なのか?
- どのように構築するのか(オリジナルテーマ?TCD?プラグイン)?
- BEMなど命名規則を用いているか? など
デザタクでは、保守の容易さと修正の容易さの両立を目指しています。
デザタクでは、低コストで保守ができ、修正が容易なHPになるように両者バランスを常に探っています。
保守が容易でバグが起きづらいか(プラグインを最小限にして、できる限り簡易で使い回しのできるコードで実装する)
修正が容易にできるか(固定ページからビジュアルに編集できるように構築する)
上記が、デザタクの掲げる「製作後に編集できるHP製作」です。
各制作方法のメリット・デメリットは下記ようなイメージです
完全オリジナルテーマで製作 | デザタク製作 | テンプレート系で製作 | |
---|---|---|---|
更新への強さ(Wordpressなど) | ◎ | ○ | × |
編集の容易さ | △ | ○ | ○ |
制作費の安さ | × | ○ | ◎ |
拡張性 | ○ | ○ | △ |
(番外編)特に更新コストが高くなるのは…
制作段階でelementer(プラグイン)やTCD(テーマ)などの誰でも直感的に編集できるテーマやプラグインなどを用いると、バージョンアップのコストは甚大です。(それはもう本当に大変なんです。笑)